カラーコーディネーター検定試験はオススメ?
こんな人にはオススメ!
- 資格を取ることが好きな方
- 分野にとらわれない幅広い知識を身に付けたい方
- 色彩だけでなく、ファッションや建築にも興味のある方
こんな人にはオススメできないかも…
- 資格の取得にこだわりのない方
- 配色やデザインについて効率よく勉強したい方
- 就職・転職活動を有利に進めたい方
カラーコーディネーター検定試験について
1級、2級、3級の3つの級が設定されています。3級および2級はマークシートによる選択問題、1級はそれに加えて論述問題が出題されます。合格基準は各級ともに100点中70点。
受験料は3級が5340円、2級が7480円、1級が9620円です。
試験会場は全国の商工会議所で、3級と2級は6月と12月に年2回の試験日があります。一方、1級は毎年12月だけしか実施されません。
公式サイトには「仕事に役立つ実践的な色彩の知識を学ぶことができる検定試験」と書かれています。カラーコーディネーターと一口に言っても、その活躍の場は様々です。ファッション業界やメイク業界、建築業界など、様々な場での色彩計画を想定したテストです。
カラーコーディネーター検定試験は就職に有利?
結論から申し上げると、カラーコーディネーター検定試験は、就職活動においてそれほど有利な条件にはならないでしょう。
カラーコーディネーター検定試験は国家試験ではなく、東京商工会議所が独自に実施している試験です。知名度もそれほど高くはなく、受験者数は年間で10000人前後(2018年度)となっています。そのため、資格としての効力はそれほど強くない、というのが現状です。
資格名での検索が可能な求人サイト「求人ボックス」で検証してみましょう。募集要項に「カラーコーディネーター検定試験」の記載があるものは83件。一方、「色彩検定」は215件、「英語検定」は3529件ヒットします。さらに、カラーコーディネーター検定試験を記載している案件のほとんどが歓迎要件としており、必須要件としている求人はほとんどないようです。
もちろん、履歴書に書ける資格ですし、就職先の会社によっては有利に働くこともあるでしょう。しかし、「カラーコーディネーターの資格を取ったから、〇〇の仕事ができるようになる!」と言ったものはありません。あくまで、ご自身のスキルアップのための受験をオススメします。
カラーコーディネーター検定試験の勉強は役に立つ?
もちろん役に立つのですが、場合によっては遠回りかもしれません。
カラーコーディネーター検定試験の特徴の一つとして、学習する内容の幅が広いことがあげられます。受験した際の感覚としては、色の見え方や配色に関する問題が出題のおよそ半分を占めます。では残りの半分は何なのか。いわゆる配色とは直接的に関わらない問題です。具体的にはファッションやデザインの歴史、デバイスや測定機器の問題など。高校の歴史の授業で「文化史がいっちばん嫌いやわ」って子がいたと思いますが、あんな感じの暗記問題がバキバキ骨を折ってきます。
僕の場合、「Webサイトのデザインをできるようになりたいな~~」という動機で受験しました。配色の勉強などはとても楽しかったのですが、ファッションや建設物の歴史を覚えるのはしんどかったです。それでも、「受験してよかったな」という思いが強いです。どんな分野であっても新しいことを知るのは楽しいし、全く役に立たない知識なんて一つもないからです。
「新しいこと勉強するの好きやし、雑多な知識を増やしたい!」とか、「まだやりたいことが明確に決まってないけど、漠然とカラーコーディネートについて勉強したい!」という方には受験を強くお勧めします!
しかし、「ファッションのデザインにしか興味ないから、建築のことなんか勉強したくないわ。」とか、「デザイナーになるための勉強を最短でしたい!」という方は受験しなくてもいいかもしれません。
僕が実際に合格した勉強方法をこちらの記事に書いたので、よろしければそちらもご覧ください。最後までお読みいただきましてありがとうございました!